R-1グランプリの常連で、若手ピン芸人の代表格! そしてもはや、ライブアイドルシーンを最も広範囲かつディープに見ている著名人と言っていい存在の寺田寛明。なんといっても去年のTIFで歩いた歩数がタイトルになってるこの連載! この夏のTIFの感想を早速お届けします!
浮島STAGE&fishbowl最高です!!
3日間参戦お疲れ様でした! 一番印象に残ってるポイントといえばどこでしょうか?
- 寺田
今回は、初めて導入された浮島STAGEですね! あそこが一番楽しかった! 円形のステージで360度どこからも見れるんですけど、一見ステージの高さは無いようでどこからでも見やすい。後ろの景色も良くて、アイドルが歌ってる背景にゆりかもめが動いてるのが見えたりとか。
それはプラスの要素なんですか(笑)?
- 寺田
自分的にはプラスですね。何かイイんですよね〜。TIFはほかのフェスと違って、周りの景観がキレイなのが個人的に好きで。屋上のSKY STAGEと同じくらい、それが活かされたシチュエーションだな〜と思いました。パフォーマンスの見え方もすごく新鮮で。特に2日目、3日目のグループは円形ステージでの戦い方を意識した感じになってましたね。
良かったのはにちょがけ(二丁目の魁カミングアウト)とリリスク(lyrical school)。リリスクはそもそも振り付けがないので自在に360度に対応できるし、あと機材が置けないからバックDJのreinaちゃんも前に出てきてたのが良かった(笑)。にちょがけは『つよくやさしくなりたい』って曲をやったんですけど、元々全編後ろを向いて踊る振り付けないんですよ。それが正面から見れるというレアさ(笑)。最初からそれ目当てで回り込んでるオタクの人もいました。本当に今年は、浮島ステージだけでも行く価値あった!
グループ的にMVPというとどちらになるでしょう?
- 寺田
それはもう確実にfishbowlです。メンバー全員すごいんですけど、特に大白桃子の覚醒ぶりがすごい。もうステージ出てきたとたんオーラが違うんですよ。一体何があったんだ? くらいの。
ヤンジャンの“サキドル”で優勝したりとか、ソロのグラビア仕事での活躍が自信に繋がったりしてるんですかね。
- 寺田
関係あるんじゃないですかね。ちょっと本人に聞いてみたい(笑)。あと新メンふたりも強くて、今までと違った、スラっとしたお姉さんタイプなんですけど、すごくいい。もちろんヤマモトショウさんの曲が素晴らしいんですけど、そこだけに頼らない、楽曲派グループを超えてきつつある雰囲気を感じました。
常に寺田さんの取材で話題になる“楽曲派の壁”を超えるのはfishbowlになるのか!?
- 寺田
今年3日間出てて、ステージ数も多かったんですけど、ステージごとにちゃんと変えてくるし、その変え方がいちいち正しい! DREAM STAGE出たときに、あそこって一番端じゃないですか。遠いから、本当に見たい人しか来ない感じの場所。そこでいきなり新衣装で出てきて、しかもその衣装が普段の統一された色じゃなくて、それぞれ違うメンバーカラーになっていて!
ベタな王道系みたいな(笑)。
- 寺田
そこでお客がみんな一瞬戸惑ったタイミングでの第一声が「皆さん安心してください。fishbowlです」って!
それは盛り上がりますね(笑)!
- 寺田
そしてさらに、そのDREAM STAGEで、ハロプロのトリビュートアルバムで歌ってるプッチモニの『ちょこっとLOVE』までやってくれて! まさかのですよ!! 多分これSMILE GARDENでやったら客ポカ〜ンだけどDREAM STAGEの客だから大喜び! 本当にfishbowlは、TIFのここでこう見せたいって細かい気遣いが素晴らしかった。さすがヤマモトショウって思いました。