2010年に誕生し、日本のアイドルシーンに、アイドル×ロックというスタイルを根付かせる先駆者となったアイドルグループ『CANDY GO!GO!』。
しかし彼女たちは、2024年4月8日におこなわれた解散ワンマンライブ『CANDY GO!GO! LAST LIVE in TOKYO 〜CLOSE YOUR EYES〜』(恵比寿リキッドルーム)で、惜しまれながら約14年の活動の歴史に終止符を打った。
ガラスガールでは、その解散ライブの前日、CANDYの草創期から最後まで在籍した唯一のメンバーにして、14年間、アイドルとして生きてきたなぎさりんの素顔に迫るラストグラビア&インタビューを敢行。
ファンの誰もが認めるCANDY GO!GO!の“象徴的存在”が、自身の芸能活動引退とともに残していく「アイドル遺言」とは何か。そして、14年間におよんだCANDY GO!GO!と、なぎさりんの歴史をグラビア撮影後にたっぷり聞かせてもらった。なぎさりん、最後の本音トークが炸裂!
喉のポリープ摘出に顔面神経麻痺。いろいろ経験してきました
今日はラストライブ前日の貴重なオフ日にも関わらず、取材を受けていただいて、ありがとうございます。
- りん
いや、オファー、めちゃくちゃ嬉しかったです。逆にワンマン前日、何もなかったら考え込みすぎて病んじゃうとこだったから……。むしろ、ありがとうございます。
グラビア撮影はどうでしたか?
- りん
めちゃくちゃ楽しかったです! これがホントに私のラストグラビアになります。
まさか、撮影用のケーキのイチゴが食べられないとは思いませんでした(笑)。
- りん
フルーツ全般と、お寿司はほぼ食べられないんですよ。焼肉もホルモンがいちばん好きだし。食に関しては“カネのかからない女”です(笑)。
(笑)。いよいよ、明日が「CANDY GO!GO!」としての解散ライブですが、今の率直な心境は?
- りん
今の心境は、14年と7カ月、『CANDY GO!GO!』だけを芸能でやってきたので、それが終わるんだっていう。そのあとのことは考えてないので、どうなるんだろう? っていう……。不安というより、「明日終わるんだ」っていう気持ちしかないです。
明日のライブをもって、ご自身も芸能活動を引退されるわけですもんね。Xでもポストされてましたが、まずは改めてCANDY GO!GO!解散を決意した理由をお聞かせいただけますか?
- りん
2023年の12月31日にCANDY GO!GO!は解散発表をしたんですけど、その前の5月の時点で、メンバー3人から『辞めたい』っていう報告が社長にあって、私もその報告を受けたんですね。以前、7人だったときに1人抜けただけでも、やっぱり結構しんどくて……。
メンタル的に?
- りん
なんだろう、グループの活力が死んでいってしまうというか。メンバーの入れ替わりは結構、経験してきたんですけど、グループ自体が目標をどんどん失い始めてきちゃって。前は『売れたい!』『テレビ出たい!』とかあったのが、今を生きることだけに必死で、なんの目標もなくなっちゃって……。で、3人一気に抜けたら、もうCANDY GO!GO!がCANDY GO!GO!でなくなっちゃうなって。いちばん減ったときでも5人だったので。
3人だと、だいぶ変わっちゃいますもんね。見栄えも含めて。
- りん
はい。社長は私が続けるって言うなら続けていいよ、って言ってくれたんですけど、それを言われたときに、「もう1回めちゃくちゃ本気出してやってみて、それで私の中にまだ悔いがあるなら続けよう」とは思ったんです。だけど、実は3人辞めるっていう報告の前から本気は出していたので。だから悔いは、あまりないかもしれないです。
Xでも「私はやりきりました 後悔はないです!」みたいなポストをされてましたよね。
- りん
そうなんです。もうずっと、私的にはやり切ってる状態が続いていたので。そういう経緯を経て、2023年末の解散発表に繋がるんですけど、その前から解散は決まってたんですよ。だから、正式に解散を発表するまでの間、ファンの方に黙ってる申し訳なさが、もうホントにしんどかったです。
芸能活動引退を決めた理由の1つに、腰のヘルニアとかもあったんでしたっけ?
- りん
それは違います! いろいろ経験してきてて、ヘルニア手術も喉のポリープ摘出手術もやったし、顔面神経麻痺にもなったけど、這ってでも続ける決意をしていたので、病気を理由に引退とかは考えてなかったです。
かなりいろいろ経験されたんですね……。顔面神経麻痺はいつ頃? ストレスとかですか?
- りん
そうです、入院しました。CANDY GO!GO!がメジャーデビューをした年、2016年ですね。顔の左側だけ動かなくなっちゃって。やっぱりメジャーデビューしたときがいちばん忙しくて、インストアイベントとか、やらなきゃいけないことがいっぱいあって。楽しかったんですけど、ストレスが蓄積していって、気付いたらなってたみたいな。