アイドルといえばキャッチフレーズ!「えくぼは恋の落とし穴」(百田夏菜子=ももいろクローバーZ)など、わが国にはアイドル文化を彩る優秀なキャッチフレーズがこれまでにいくつも生まれてきた。しかし、いったいどのキャッチフレーズがすごいのか、そろそろ決める時期が来たのではないか。
そこで、(地下アイドルまで網羅するのは現実的に困難なので)AKB48Gに限定して「キャッチフレーズ選手権」を勝手に開催。インパクト、かわいらしさ、コールの入れやすさ、自身のキャラクターの説明になっているか……など総合的に判断してランキング化してみた。
なお、現役とOGを同じ土俵で比較するのは、あまりに現役にとって不利になるのではないかと判断し、【現役編】【OG編】【AKB48選抜常連編】の3つにカテゴライズすることにした。
【現役編】5位・鈴木恋奈(SKE48)
ぶーん(ぶーん)ぶーん(ぶーん)ぶーん(ぶーん)ぶーん(ぶーん)ありがとうございます。岐阜県出身○歳の鈴木恋奈です。
観たことがない読者には、何のことか分からないであろう自己紹介だ。これは鈴木恋奈(以下、ここなさん)の特技が「ぶんぶんごま」であることに由来している。
ぶんぶんごまとは、糸で通された紙製のこまを両手で引っ張ると、こまがくるくる回転するという遊具なのだが、そのこまが回る様子を「ぶーん」と表現しているわけだ。ここなさんが「ぶーん」と叫ぶと、ファンも「ぶーん」と返す――というキャッチフレーズだ。
ファンも参加でき、なおかつイレギュラーなキャラであるここなさんらしいフレーズで、個性がよく表現されている。
【現役編】4位・岩立沙穂(AKB48)
皆さん、発声練習を始めます!(やっほー!)は~や~い! 私に続いて言ってください! やっほー!(やっほー!)さっほー!(さっほー!)(さっほー!)お~そ~い! さっほーこと岩立沙穂です!
岩立沙穂の有名な自己紹介フレーズ。何がいいかって、ファンが参加したくなる隙が散りばめられている点だ。
筆者の記憶では、この自己紹介を始めた頃、「は~や~い!」はなかった。ところが、ファンは言いたくて仕方ないものだから、客席のあちこちから「やっほー!」と叫び始めた。すると、岩立が「は~や~い!」とコメント。その後、自己紹介に取り入れ、今ではすっかりこれがデフォルトとして定着した。
また、「は~や~い!」と「お~そ~い!」には、微量のエロスがまぶされているのもファンにとってはたまらないところ。やや長いのが玉にキズか。